お客様の制作風景のご紹介です 21

 

今回はオリジナルリングコースでマリッジリングをお作りいただいたK様ご夫婦の制作風景をご報告いたします

今回お二人がお作りいただくデザインはデザインリングコースのA-Aと同じデザインです。
デザインリングコースはシルバー限定なのでプラチナ素材の場合は原型からの作業となります。

それではまず、原型作りから開始です

お二人がお持ちになっているのは、ワックスと呼ばれるロウソクのろうの様な軟らかい素材でできたものです。

あらかじめ、中央に穴が開いており、リング制作しやすい形になっています

まずやっていただく作業はリングサイズの大きさに穴を広げる作業です。

リーマーという専用の道具を使い、内側を少しずつ削って希望のサイズ少し手前にあわせます

サイズあわせが終わったら、今度はリングの幅をそろえるためにヤスリで削っていきます。

お二人とも細めのリングご希望とのことでしたので、たくさん削っていただきました

幅があったら、今度はリングの厚みをそろえます。作業が進むにつれ、リングらしい形になってきました

シンプルな平打ち型のりんぐの形になったら、今度はリングのアウトラインを波打った形に削っていきます。

細いリングなので、削るのはほんの少しなのですが、ほんの少し削ることによって波打ちの形に見えるようにしていくのが難しい作業です

お二人とも表情が真剣ですね

アウトラインを波うちに削ったら、今度は表面の形も波打ちのラインが見えるように両サイドから斜めに削っていきます。
こちらの作業もリングが細身の為、少し難しかったかも知れませんですが、お二人ともがんばっていただき、無事原型が完成しました
完成した原型は1週間~2週間お預かりしてプラチナに鋳造いたします。

無事、リングがプラチナになりました今度はプラチナになったリングのサイズあわせから作業開始です
金属に置き換わるとき、少し収縮しているのでリングを木槌でたたいて希望のサイズに合わせていきます
リングははめながらサイズ調整できるので、ちょうど良いサイズのリングを作ることができます

サイズが合ったら今度はリングの内側を削っていきます。
この作業により、内側が滑らかになり、着け心地の良いリングになります


内側が削れたら今度は表面の形を整えていきます。

形が整ったら、ここから少し大変な仕上げ作業に移ります

プラチナは粘りの強い金属なので、ヤスリで削った後をシルバーやゴールドのようにキサゲ(金属にかけるカンナのようなもの)が使えません。そこで、硬い性質のヘラという道具を使い傷を一つ一つ押しつぶしていくという地道な作業をしていきます。

この作業によって金属表面が丈夫になるという利点もあります

全体的にヘラあてができたら、今度は細かい傷を紙やすりで磨いてとっていきます

この作業を念入りにすることによって後で輝きの差がでてきます

お二人と真剣ですね

紙やすりできれいに磨いていただき、最後にクリーム状のワックスで磨いていただくとこんな感じに光沢がでてきます

お二人とも一生懸命磨いていただき、きれいに輝くリングが完成しました

最後に指にはめていただき、ツーショットです

素敵なリングができあがりました。お疲れ様でした
こちらのリングは内側に文字を入れさせていただき、お持ち帰りいただきました

最後に作っていただいたお二人のご感想です

「すごく楽しかったです!
丁寧に教えてくださり、わかりやすかったので良かったです。
ありがとうございました。」

「不器用な自分でも上手に作れてよかったです。
俺がミスしても怒らないスタッフさん・・・ステキでした。
ありがとうございましたー!!」

お二人とも真剣に取り組んでくださり、ありがとうございました

これからもお二人とも末永くお幸せに

土屋

 

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