魅力的な青色、9月の誕生石《サファイア》
こんにちは、ついぶ東京工房です!
朝夕はしのぎやすくなり、秋の訪れを感じる9月。あれだけ暑かった夏も過ぎるとなると少しだけ寂しく感じてしまいますね…。
そんな9月の誕生石である《サファイア》について今回はお話ししていきますね!!
【サファイアとは】
鉱物名「コランダム」
和名「蒼玉、青玉(せいぎょく)」
サファイアという名前は、「青」を意味するラテン語の「サッピルス、サッピールス、サフィルス(sapphirus)」、ギリシア語の「サピルス(sappheiros)」
に由来して付けられたそうです。まるで、青といえばサファイア!サファイアといえば青!と言われているみたいです。
実際、昔は明確な判別方法が存在しなかったことから青い宝石は全てサファイアと呼ばれていたみたいです。
ところで、サファイアとルビーの関係性を知っていますか?
なんとこの2つ、同じ石なんです!!
コランダムの中でも特に赤いものはルビーと呼ばれ、それ以外の色のものがサファイアと呼ばれています。
まさか、色が違うだけでおなじ石とは…、びっくりですね…。
そのため、サファイアには青以外にも様々な色のバリエーションがあります。これらはファンシーサファイアと呼ばれ、黄色や茶色、ピンク、オレンジ、イエローなど色味は青系統に留まりません。
なぜ、サファイアとルビーは同じ石のはずなのに色がこんなにも違うのか、と疑問も出てくると思います。
ズバリ、「石に含まれる元素が違う」からです!
コランダムは自分の色を持つ石ではありません。他に別の要素を含ませることにより色が変わります。これを他色と言います。
コランダム+Cr(クロム)=ルビー
コランダム+Fe(鉄)+Ti(チタン)=サファイア
というように、発色元素であるクロムを含むと赤色に発色し、ルビーと呼ばれる石に。鉄とチタンを含むと青色に発色してブルーサファイアと呼ばれます。
ただし、自分で発色しているわけではないため、例えばルビーを削ってその粉を見てみても赤色ではないんです。ちなみに8月の誕生石であるペリドットは自分で色を持つ石なので、削ったとしても石と同じ色の粉が出ます。
石に含まれる元素により、こんなに色に影響があるなんて。石って本当に不思議で美しい!
また、サファイアは世界の四大宝石の一つでもあります。
四大宝石(四大貴石)とは「エメラルド」「ルビー」「サファイア」を三代宝石と呼び、ダイアモンドを加えた貴石を世界四大宝石と呼ばれています。
サファイアは最も硬いとされるダイヤモンドの次に硬い宝石!なので日常的に身につけても傷が付きにくいのがとっても嬉しいところ。さらに、割れにくい(靭性)という点ではダイヤモンドよりも優れていて、とっても頑丈な宝石なんです!安心して身につけられますね!
【サファイアの歴史】
サファイアは「天空の宝石」とも呼ばれ、神の祝福を受けた石として崇められていました。まるで1日のうちの様々な空の色をしていることからそう呼ばれるに至ったそうです。
古代ギリシャ時代や中世ヨーロッパではサファイアは目に良い宝石、毒薬に対する解毒剤しての力も信じられていました。
またペルシア人からは「地球が巨大なサファイアによって支えられている」と信じられ、「空の青はそのサファイアがもたらす青なのだ」と言われていました。
色々なところで、こんなにもその力を信じられていたなんてサファイアって凄いですね…。それほどまでに当時の人にとっても魅力的に見えていたのでしょうね。
【宝飾品として以外にも使われるサファイア】
実は、サファイアは優れた特性が多く、人工サファイアも製造されており宝飾品として以外に工業的な用途にも多く使われています!
例えば、宇宙船の窓。半導体の基盤など。身近なもので言えば、ボールペンの先や時計のカバーレンズにも使われています。
「え、これもサファイア!?」って驚いちゃいます!!
【サファイアの種類】
サファイアは基本的に思い浮かべやすいブルーサファイア以外にもたくさんの種類があります。
・パパラチアサファイア
オレンジとピンクの中間色のサファイア。意味は「蓮の花の蕾」。
・スターサファイア
光に当てた時、星のような6本の線が見えるサファイア。
線状のインクルージョン(内包物)が交差して星に見えることから、「運命が交差する=恋」というように捉えて恋のお守りとしても人気です。
・ファンシーサファイア
サファイアというと基本的に「ブルーサファイア」を指しますが、ブルー以外の色合いのサファイアは「〇〇サファイア」と頭に色の名前がつきます。これらは総称して「ファンシーサファイア」と呼ばれています。
【サファイアのスピリチュアルな意味と効能】
サファイアの石言葉は「慈愛、誠実、徳望、愛情、不変」。
言い換えれば、サファイアは「目標を貫徹する石」と言えます。直感力や洞察力を高め情報の取捨選択を助けます。怒りや憎しみなどの感情を和らげ心を鎮めてくれる効果もあるので、落ち着いて何かに打ち込みたい方に最適な宝石かもしれません。ビジネス上でも役立ちそうですね!
また、「サファイア婚式」という言葉は聞いたことがありますか?
サファイア婚式とは、結婚45周年を記念して行われるお祝いのことです。サファイアの石言葉になぞらえて「お互いを想い続けてきた一途な夫婦の愛」などといった意味を込められているそうです。また、サファイアの色からも意味をとって「色あせることない仲睦まじさが続きますように」という願いも込められています。
結婚指輪、婚約指輪、としても勿論人気です!硬く割れづらいからこそ愛や誠実さの象徴としてぴったりの石です。
そして、サファイアにはいろんな色があると上記でも紹介していたのですが、なんとサファイアはその色ごとに石言葉が異なります。
色ごとの石言葉も考えながら、お相手にプレゼントするのもいいですね。
【サファイアのお手入れとコーディネート】
サファイアには、とても強度が強いため特別なお手入れが必要ありません。ただし他の宝飾品を傷つける恐れもあるため、他の宝石と一緒に保管する際は注意が必要です。サファイアの輝きを最大限に引き出すために、定期敵に柔らかい布で軽く拭き、艶を保つようにしてくださいね。
サファイアの深いブルーの色味はシルバーやプラチナと相性が良く、身に付けるだけで一気にエレガントな雰囲気を作り出してくれます。フォーマルな服はもちろんのこと、カジュアルな服装に合わせることで上品さをプラスしてくれます。幅広くファッションに取り入れることができるのは嬉しいですね!
サファイアは意味も色味もまるで本当の空のように幅広くて、知れば知るほど面白い石です。多くの人たちから愛されるのも納得のその堅牢さと美しさは一生ものの宝飾品として長年にわたり楽しむことができます。
ついぶ東京ではブルーのみのご用意になりますが、ぜひ皆さんも9月の誕生石であるサファイアの魅力を探究してみてください!