お客様の声ご紹介 22

 

今回はベーシックリングコースでご結婚指輪を作られた、H様ご夫婦の制作風景のご紹介をいたします!

作られるリングはプラチナ素材で男性が平打ち型、3.5mm幅、女性が槌目型、2.3mm幅です。
お二人がお持ちいただいているのは
今回の指輪の材料となる、プラチナですこちらの材料をこれから火をあてたり、ヤスリで削ったりしてリングを作っていきます

さあ、これから火を当てて金属をやわらかくしていく作業に入ります

こちらの写真のようにプラチナを専用の網に置き、強い炎で真っ赤になるまであぶっていきますプラチナはこちらのバーナーでは溶けることはないので遠慮なく火を当てることができます。

この作業により、硬かった金属が少し柔らかくなってくれます
今度はやわらかくなったプラチナの材料をペンチのような道具で端と端を隙間がない状態になるまで曲げていきます

やわらかくなったといっても当店ではハードプラチナを使用しているので少し曲げるのは大変かもしれませんね

無事、端と端をぴったり合わせる事ができたら、今度は合わせたところを溶接してくっつけていきます継ぎ目となる隙間に小さなロウという本体のプラチナよりも融点の低い素材を溶かし込んで溶接しておきます

この作業は一番緊張感のある作業です

うまく溶接が済んだら、今度は少しいびつになっているリングを丸い形に整えていき、サイズも同時に合わせていきます。
金槌でたたくとリングが少しずつ薄くなり、サイズは延びていきます。
この作業では女性が槌目型でしたので、サイズを合わせながら、表面にテクスチャーを同時につけていますご自身でたたいていただいた模様がそのままテクスチャーになるので、同じ模様のリングは一つとして存在しません。強くたたくか、弱く細かくたたくかによってまったく異なった模様が出来上がります面白いですね

サイズがあったら今度はリングの内側を削って整えていきます
はめ心地の良いリングを作るにはとても重要な作業ですお二人とも真剣な表情ですね

            内側が削れたら、今度は作業が別々になります。

女性は表面を削る必要がないので仕上げ作業に入ります。
プラチナは粘りのある金属なので、ヤスリで削った跡はヘラという硬い棒状の道具を使って押しつぶしてきれいにしていきますなかなか骨の折れる作業ですが、がんばっていただきました

男性は、サイズを合わせたあと、リング表面のたたいた跡をヤスリで削ってきれいに平たく整えていきます。コツとしてはリングの丸みに合わせるように回すようにして削っていくときれいに削れていきます

次の作業は男性がリングの傷をつぶしていく作業、女性は内側のさらに細かな傷を取るため、紙やすりで磨く作業に分かれていきます。仕上げの作業はなかなか時間がかかり地道な作業ですが、この作業がないとリングがきれいに光ってくれません。

がんばった分だけきれいに光ってくれます

男性のリングも細かい傷が取れ、きれいに磨けましたので今度は、お二人ともリング表面にスポンジ状の粗めのヤスリをあて、マットに仕上げていく作業をしていきます完成が近づいてきました

ついにリングが完成しましたリング表面は落ち着いたマットな質感で落ち着いたお二人の雰囲気ににとてもよく似合っていましたよ

出来上がったリングがこちらです槌目模様のマット仕上げはなかなかない表現だったので、どんな感じになるのかなと思っていたのですが、とてもやわらかい雰囲気になり、ステキになりました

お二人ともお疲れ様でした

最後に今回作られたお二人のご感想を紹介いたします

「オリジナルのデザインで心に残ったので本当に手作りを選んでよかったなぁと思いました。
ありがとうございました。」

「自分のサイズにぴったりに作れて、想像以上に形が変わっていったので驚きました。
とても愛着がわきました。」

こちらこそ楽しんでいただき、ありがとうございました

これからもステキなお二人でいてくださいね
末永く御幸せに

土屋

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