癒しの力を持つとされ10月の誕生石《トルマリン》

10月の誕生石
こんにちは、ついぶ東京工房です。
10月といえば、冬の一歩手前の月。秋という季節を今月のうちにたくさん味わっておかないと…!紅葉狩りに行くのもいいですね〜!
さて、ハロウィンやらのイベントなどでも盛り上がる10月、その誕生石を今回もご紹介していこうと思います。
《トルマリン》とは
まず、トルマリンとは1つの石を指す名前ではなく、複数の鉱石を総称した名前になります。成分によって分けてみるとおよそ10種類。
トルマリンの特徴といえば、非常にたくさんの色を持つ石ということが挙げられ、「トルマリンにはすべての色がある」と言われるほどに多彩なんです。
その理由も、この宝石が様々な成分や元素を含んでいるからこそと言えます!
また、トルマリンは和名では「電気石」とも呼ばれ、その名の通り電気を帯びる性質も持っています。どういうこと?と思うかもしれませんが、この石は加熱したり圧力をかけたりすることで静電気を帯びるんです。
この性質を利用して、近年では入浴剤など様々な健康商品が作られています。「トルマリン 健康グッズ」なんて調べてみると意外にもたくさんの商品が出てきます。
宝石として身につけて見るだけではなく、その効果を期待した全く別の形で見られるトルマリン。すごい石ですね…。
由来、歴史
トルマリンは「混合した色の石」という意味のシンハラ語の「toramalli(トルマリ)」
に由来します。トルマリンの1つの結晶には複数の色がよく見られるためこのように命名されたそうです。古代には、トルマリンが様々な色を放つ宝石であったことから、芸術的表現を生み出す力になると信じられていたそうです。
あまりにもその色の幅が広いトルマリンは、しばしば他の宝石と間違われることがあったとか。例えば、ロシアの王冠に飾られている宝石の「ルビー」の一つである「シーザーのルビー」ペンダントは実は赤いトルマリンなんです。他にもブラジルで発見された緑色のトルマリンがエメラルドと勘違いされたなんていう話も残っているんです。多彩ゆえに昔は他の宝石と見分けるのも難しかったんですね。
古代エジプトでは、トルマリンは地球の中心から虹に乗って、太陽へ向かって旅をしていた。そのお陰でトルマリンには虹の色がついたのだ、と考えられていたそうです。
このロマンチックな考え方、とっても素敵!
トルマリンの種類
トルマリンは色によって違う呼び方があります。
ここでは少しだけそのトルマリンたちをご紹介いたします。
・パライバトルマリン…鮮やかなネオンブルーが特徴。その美しさと希少さから「世界三大希少石」の一つとされている。非常に人気が高いものになります。
・インディゴライト…深い青色〜緑色の美しい色相を持つ。名前にもあるように、藍色の色味がとても上品なのが特徴です。
・ルベライト…鮮やかな赤色が特徴。由来はラテン語で「赤味を帯びた」を意味する「ルベリウス」からきています。実はルビーの代替品として扱われていたこともあります。
・カナリートルマリン…黄色のトルマリン。黄色の中でも特に彩度が高めなのが特徴。まるでカナリアの羽のような色合いをしていることから名付けられたそう。
・バイカラートルマリン…1つの結晶のなかに2つの色があるトルマリンのこと。
・トリカラートルマリン…1つの結晶のなかに3つの色があるトルマリンのこと。
(※このような一つの石の中に複数の色が入ったものを、パーティカラートルマリンと呼びます!)
・ウォーターメロントルマリン …スイカのような色合いのトルマリン。中央がピンク、その周りがグリーンで、まさに見た目がスイカ!
・トルマリンキャッツアイ…猫の目を思わせる光を見せてくれるキャッツアイ効果を持つトルマリン。
効果
「心中の歓喜」「安楽」「忍耐」
トルマリンは摩擦することにより、マイナスイオンを発生させると言われています。そのため、トルマリンは心身を浄化し、安定させ、ストレスを緩和の効果が期待できます。また、体をリラックスさせることから、安らかな眠りを約束する石としても愛されています。
「最近、疲れ気味で癒しが欲しい」という方におすすめしたい宝石ですね!
お手入れ方法
一般的に日常的に着用できる硬度とされているトルマリン。この石は何に弱いかと言うと、「熱」に弱いです。熱にさらされると損傷してしまう恐れが…。
石をきれいにする場合は、温かい石鹸水と柔らかいブラシを使用してあげてください。
また、超音波洗浄機やスチームクリーナーの使用も破損につながる恐れがあるためお勧めできません。
また、トルマリンの性質上、摩擦によって電気を帯びやすいため埃が付着しやすくなっています。なるべく摩擦が起こりにくい場所に保管すると良いです。
トルマリンはほかの誕生石と比べてもたくさんの色の組み合わせが見られ、美しさをその色たちで表現してくれます。
そして、ここでは紹介しませんでしたが実はトルマリンは色ごとに別の石言葉もつけられているんです!カラフルな魅力で見る人の目を奪うトルマリン、もし興味が湧きましたらぜひ意味なども含めて調べてみてくださいね!