今回ご紹介するのは、シンプルリングコースでプラチナのご結婚指輪を作られたお二人です。

普段おふたりともあまり手作り体験のご経験はないとのことでしたが、実は以前ついぶで一度ペアリングをお作りいただいた経験が。結婚指輪を購入するにあたり、前回のペアリング作りの経験から今回ついぶへご来店いただく運びとなりました。

指輪の材料と記念撮影を

指輪の材料は、スタッフが大きな角材の状態からお二人の希望の幅や号数に合わせてローラーで材料を引いてお二人専用の指輪の材料へとお仕立てしていきます。

お二人とも指輪の材料を手に持って、まずは一枚記念撮影を。ここからお二人の結婚指輪づくりがスタートしていきます。

プラチナの融点は約1,800℃！

ガスバーナーで材料を温める「焼きなまし」という作業を体験していただきます。金属の素の状態はとても硬さがありそのままでは曲げることが出来ないので、この焼きなましという作業を行い加工しやすい状態へ。前回のペアリング制作の時には無い工程ということもあり、お二人ともやや緊張した面持ちで作業されていましたね。

ちなみにプラチナの融点は約1,800℃と、実は熱にとっても強い素材でもあります。写真のように真っ赤になるまで熱しても溶けることはありませんので、しっかりと時間をかけて熱していただきました。

スタッフがしっかりとお二人の指輪作りをサポートいたします

ついぶでは専任のスタッフが、お二人のご結婚指輪作りをすぐそばでサポートしてまいります。指輪作りが初めての方、細かな手先の作業に自身の無い方もスタッフがしっかりとお手伝いいたしますので、どうぞ安心してお越しくださいませ。

そして、焼きなましを終えた材料を今度は「ヤットコ」と呼ばれるペンチのような道具を使って曲げていきます。この作業はペアリングでも体験いただいたお二人。前回の制作の時のことを思い出しながら作業しつつ、プラチナとシルバーでは材料の硬さも異なりますのでそのギャップも感じていただけたのではないでしょうか？

ちなみにプラチナの方が硬い素材になりますので、お二人とも前回よりも曲げるのは大変だったかと思います。お二人とも大変お疲れ様でした◎

指輪を溶接していきましょう！

材料を輪っかの形に整えて、次はいよいよ溶接する作業へ。今度はただ温めるだけではなく、材料の端と端の小さな隙間にロウ材と呼ばれる金属の小さな欠片を載せて、溶かし込む作業をやっていただきます。

よーく見ていると、欠片がキラリと隙間に流れ込む瞬間も見えますよ。写真では中々わかりづらいところにはなりますが、是非指輪作り体験の際には注目して作業してみてくださいね。

職人さながらの真円出し作業

溶接の合わせ目を整えたら、次はハンマーを使って輪っかを綺麗な形に整える作業です！棒を覗き込んで、隙間が残っていないかな？と丁寧に確認しながら作業を進めていきます。

甲丸の形を作っていきます

指輪がしっかりと丸くなり、お二人の指のサイズにピッタリと合いました。ここからは指輪の表面をヤスリで削って整えていく作業に入ります。

まずお二人にやっていただくのは、溝ヤスリという道具を使って指輪の表面の形を整える作業です。

今回お二人が作っているのは「甲丸」という丸いカーブ状の形をしている指輪ですので、指輪の外側に、逆甲丸の形状になっている溝ヤスリを当てて綺麗な丸い形を削り出していただきました。初めての作業に戸惑う方も多いこの作業ですが、お二人ともスタッフの説明を聞いてしっかりと道具を使いこなしていらっしゃいました！

指輪の表面をどんどん綺麗にしていきます

大まかなシルエットを溝ヤスリで作ったら、ここからはどんどん目の細かいヤスリで磨いて指輪を綺麗に仕上げていく作業へと入ります。スポンジ状のヤスリを使って指輪の表面をくまなく磨いていただきます。

指輪作りもいよいよ終盤へ

外側の作業をしっかりと行い、いよいよ指輪も完成に近づいてまいりました。最後は指輪の内側をお二人に磨いていただきます。

棒状の道具に紙やすりを巻き付けて、ごしごしと指輪の内側をピカピカになるまで丁寧に磨き上げていただきました。つけると見えなくなってしまう指輪の内側は一見手を抜いてしまいたくなりがちな部分ですが…ここをしっかりと仕上げるがどうかで指輪の着け心地だけでなく、刻印文字の見え方も大きく異なってきます。

完成まであと少し。お二人とも頑張ってください！

思いを込めた、手作り結婚指輪の完成です

長い時間に渡るご制作、大変お疲れ様でした。シルバーリングの手作り体験も経験されたお二人ですので、所々懐かしく感じる作業も多かったのではないでしょうか。

ペアリングに続き、これからの長い人生を共にする大切な結婚指輪をついぶでご制作くださり、本当にありがとうございました。上品で落ち着いた印象のプラチナリング、お二人にとてもよくお似合いでいらっしゃいました。

お二人の末永いお幸せを、心よりお祈りしております。