お客様の声

結婚指輪

2023年07月27日

手書きの刻印を添えた、手作り結婚指輪

T・K様   T・Y様

お客様の声

思っていたより大変でしたが、それ以上に楽しく作ることが出来ました!
T・K様
とても丁寧に対応していただき、こちらのワガママにも沢山応えて頂きとてもありがたかったです!ありがとうございました!
T・Y様

制作風景

指輪の内側も外側もこだわって


今回お二人がご制作された指輪には、おふたりで考えた絵が指輪の内側に刻印されています。

元々自分で描いた絵を指輪に入れたくて手作りすることを考えていたお客様。自分がずっとつけたいと心から思えるものを選んで素敵なご結婚指輪に仕上げて頂きました。

 

お互いの指輪を作りあうことに


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旦那様はホワイトゴールドとプラチナの素材で迷ったのち、クリアなシルバーカラーがお好みということでプラチナ素材をお選びいただきました。

一方奥様はピンクゴールドをセレクト。イエローゴールドとも迷われていたのですが、実際にご着用された時の見え方がピンクゴールドがしっくりくるということでこちらの素材に決まりました。

ガスバーナーで材料を温めていきます!


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指輪作りは、ガスバーナーで材料に火を当てて温めていくところからスタートします。

ちなみにこの作業のことを職人は「焼きなまし」と呼んでいます。焼きなましとは何かというと、金属の硬化している部分に高温の熱を加えることによって、金属を柔らかくしていく加工のことを指します。お二人がこれから作っていく指輪の材料は、この焼きなましの工程を経て曲げたり叩いたりしやすい状態となりますので、とても大切な作業ですよ。

写真のようにプラチナの材料は真っ赤になるまで熱していきます。よくお客様から「溶けたりしてしまいそう…」と言われることも多いのですがプラチナの融点は1500℃を超え、ガスバーナーの日では溶けたりすることはありませんのでご安心くださいませ。

 

 

棒から輪っかに形を整えます


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材料の焼きなましが出来ましたら、次はいよいよ棒の状態から丸く輪っかの形を作っていただきます。

今の時点では綺麗な真ん丸の形でなくても問題ございません。アルファベットのDのような形を目指して丁寧に曲げて頂きました。

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こちらが溶接したお二人の指輪です。棒状の材料の端と端をピッタリと合わせたところに、金属の接着剤のようなものをしっかりと流し込むことで綺麗に指輪が溶接されています。

目指すのは真ん丸の指輪の形


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輪っかになった指輪はまだまだ歪な形。芯金と呼ばれる棒状の金属に指輪を差し込んで、隙間が空いているところを狙って木槌でコンコンと叩いて歪みをとっていきます。

特に旦那様が苦労されていたのがこの作業。今回はそれぞれお相手の指輪を作っているのですが、奥様の選んだピンクゴールドは見た目の可愛らしさとは裏腹に、ついぶで取り扱っている金属の中でもとっても硬さもあり形を整えるにはパワーが求められる素材です。尚且つ奥様の号数が小さいことも相まって、男性の大きな手で作るのは実はとっても難しいのです…!中々形が整わず序盤は苦労されていましたが、お二人とも最後まで集中力を切らすことなく、頑張って作業を進められていましたね。

デザインに応じて、異なる作業工程へ


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旦那様が指輪を叩いている間に、奥様は別の工程へ入ります。

今回お二人が作る指輪はデザインがそれぞれ異なり、旦那様の着けるプラチナの指輪は石目模様を打ち込んだもの。そのため真円がしっかりと出たら指輪の表面をスポンジ状のヤスリでゴシゴシと磨きます。指輪の表面に細かな傷や汚れが残らないように、念入りに磨いていただきました。

石目模様を打ち込んでいきます!


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指輪の表面が綺麗になったら、本日のメインとなる模様付けです!テクスチャーの入ったハンマーと芯金を使って、指輪全体に丁寧に模様をつけていきます。

初めての模様付けに奥様もドキドキのご様子。最初はそ~っと打ち付けて模様が思うように転写されず力加減に悩まれていましたが、だんだんと慣れてくるとカンカンカン♪と軽快な音色と共にくっきりとした綺麗な石目模様が入りましたね。そんな奥様を温かく見守る優しい旦那様の表情に、こちらも思わず穏やかな気持ちになりました…*

世界に一つだけの二人の刻印


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指輪の内側に入れる刻印はお二人で考えたイラストと文字を組み合わせたデザインに。

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ご制作当日はこちらで指輪はお預かりになってしまうので、旦那様は指輪と刻印のイラストを並べてお写真をパチリ。完成まで少々お日にちを頂きますが、是非完成を楽しみにお待ちくださいませ◎

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デザインの中央に来るのが曼荼羅模様です。曼荼羅の美しいシンメトリーとなる造形を再現するために、下書きにはコンパスをご持参いただき(!)丁寧にペン入れをしていただきました。

また左右にいるのはお二人が飼われている二匹のギリシャリクガメさん。ちなみに余談ですがギリシャリクガメの名前の由来は国名ではなく、背中の甲羅の模様がギリシャ織のように見えることから名付けられているそうですよ。

おふたりの好きなモチーフや大切なペット、そして二人の手書きのお名前が並ぶ、世界に一つだけの特別な刻印になりましたね。

ご制作お疲れ様でした!


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長い時間にわたるご制作大変お疲れ様でした!指輪の外側も内側も、お二人のこだわりがしっかりと詰まった素敵な結婚指輪が完成いたしましたね。

この度はご来店ありがとうございました。

二人で作り上げた世界にたった一つの結婚指輪と共に、いつまでもお幸せに。

お作りになられた指輪