お客様の声

結婚指輪

2021年07月23日

ミルグレインでクラシカルな手作り結婚指輪

M・N様   S・A様

お客様の声

楽しく制作できました。ありがとうございます!
M・N様
素敵な結婚指輪ができて良かったです!ありがとうございました!
S・A様

制作風景

今回ご紹介するのは、プラチナ素材で作る、甲丸型の手作り結婚指輪です。

お二人は以前にシルバー素材のペアリングをついぶ東京工房で制作いただいており、その体験がお面白かったので結婚指輪もついぶ東京工房を選んでいただきました(*^^*)!ありがとうございます!!

前回は槌目型、今回はプラチナ素材で甲丸型と素材の違いや形状の違いで工程や難易度が多少変わります。前回を思い出しながら、違いを楽しんでいただければと思います。

それでは手作り結婚指輪のスタートです!

手作り結婚指輪M・S様1

こちらが今回選んでいただいたプラチナ素材です。一見シルバー素材と区別するのが難しいですが、持ってもらうと一目瞭然!!見た目以上にずっしりとした重さが感じられます。

またプラチナとシルバーの違いとしては、変色のありなしがあります。シルバー素材は硫黄に反応すると硫化が起き、黒く変色してしまいます。硫黄成分が強い温泉に着用したまま浸かってしまうと真っ黒になります。プラチナは化学的に安定した素材であり、変色がありません。化学的に安定した素材だからこそ、耐酸性にも強く、金属アレルギーもでずらい素材になります。

永く愛用いただく結婚指輪に適した素材になりますね!

手作り結婚指輪M・S様2

制作前にプラチナ素材を持ってもらい、パシャリ!ありがとうございます(*^^*)

数時間後にはピカピカの指輪になってますので、楽しみに進めていきましょう!!

手作り結婚指輪M・S様3

まず最初の作業は焼きなましです。

ガスバーナーで材料全体をしっかりと熱します。プラチナ素材は熱にもとても強い材料です。ガスバーナーで熱した材料は約1,000℃まで達しますが、プラチナの融点(溶ける温度)は約1,700℃!!溶ける心配はありませんので、気にせず熱することができます。

ちなみに、シルバー素材で同じことをするとドロドロに溶けてしまいます。シルバーの融点は約960℃。熱し過ぎには要注意のため、焼きなましは適度なところで取り出していきます。

手作り結婚指輪M・S様4

作業中は、いつでもお写真をお撮りいただけます!

普段では味わえることがない貴重な体験をたくさん思い出に残して下さいね(*^^*)

手作り結婚指輪M・S様5

それでは次の作業へ。曲げ工程へ進みます。

ヤットコを使って、材料の端から徐々に曲げていきましょう。シルバー素材と比べ、硬さがあるプラチナ素材。もともと難しい工程になりますが、前回よりも難易度は上がっています。

前回を思い出しながら、コツコツ進めていきましょう!

最後にスタッフが今日の感想を伺った際には、曲げ工程が一番大変でしたと仰っておりました。難しい工程も二人で協力しながら、またスタッフもサポートしますので頑張っていきましょう!

手作り結婚指輪M・S様6

材料の端同士が合わされば、溶接作業を行います。再度、ガスバーナーで熱していきます。今回はただ熱するだけではなく、ロウ材と言う金属片を溶接個所にのせ、それを溶かしてくっ付けていきます。

簡単に説明すると、ロウ材は金属の接着剤と思ってください。溶かしたロウ材が隙間に流れ、冷え固まると頑丈にくっ付いてくれます。

手作り結婚指輪M・S様7

溶接後の指輪がこちら。棒状だったものが、少し指輪に近づいてきましたね!

ただ、きっとに皆さんは”歪な形で失敗してるんじゃないか。。。”そう感じるかと思います。

ご安心ください!まったく問題ございません!この曲げ工程から溶接工程で一番重要な点は合わさる材料の隙間をなくすことです。隙間なく段差なく合わせてることで、溶接箇所も目立つこと無く綺麗に仕上がります。

いちを隙間が大きくてもロウ材の量を増やすことで溶接することは可能です。ただし、見た目や強度など不具合が出てきます。長く愛用するものだからこそ、妥協無く進めていきます!

手作り結婚指輪M・S様8

次の工程は整形です。

芯金と木槌を使って、歪だった形を整えていきます。芯金に指輪をはめて、隙間がある箇所を木槌でコンコン♪丸い棒状の芯金に指輪がピタッと合わされば、綺麗なまん丸の指輪へと整っていきます。

お二人もこの作業後の指輪を見て、一気に指輪に近づいたことで驚きと喜びを感じていました(*^^*)!

丸くなった記念にパシャリ!ありがとうございます!

手作り結婚指輪M・S様9

それでは削りの工程へ進みましょう。

綺麗な甲丸の形にするため、削り整えます。ヤスリを動かく手に注目しがちですが、重要なのは指輪を持つ手です。指輪がぶれないようにしっかりと支え持っていきましょう。

手作り結婚指輪M・S様10

手作り結婚指輪M・S様11

ヤスリで形が整えば、磨き作業へ進みます。

指輪の表面、内側を粗いヤスリから細かいヤスリへと順番に進め磨きます。非常に地味で地道な作業ですが、傷一つない艶のある指輪にするため、入念に磨いていきます。

写真にある、旦那様の大きな手で指輪を支えて磨くのはとても大変ですが、あと少し頑張っていきましょう!

手作り結婚指輪M・S様12

最後に液状の研磨材で磨くと・・・!?キラりと光る指輪が見えてきます(*^^*)!

艶が見えた瞬間は感動と驚きが感じられると思います。苦労した分、愛着も湧きますね!

手作り結婚指輪M・S様13お疲れ様でした!

完成した指輪でパシャリ!

お二人がご希望したミルグレイン加工はスタッフが施します。指輪の印象もグッと変わりますね。

 

後日お受け取り来られた、お二人も指輪を見て感動されてました(*^^*)!

素敵な手作り結婚指輪と共に末永くお幸せに。

お作りになられた指輪