お客様の声
結婚指輪
ふたつのゴールド素材で手作り結婚指輪
お客様の声
制作風景
今回ご紹介するのはイエローゴールド素材とホワイトゴールド素材でご制作いただいた手作り結婚指輪です(*^^*)!
どちらもK18のゴールドになりますが、配合する金属を変えることにより色味や硬さなど様々に変えることができます。よくゴールドのなかでも18金と言う言葉を多く聞くかと思います。
これは金の含有量の表記になります。18金は75%の金が含まれているという表記なんです!その他にも20金や22金、24金などありますが24金が純金です。
24金がほぼ100%の含有量になります。金が含まれている量が多ければいいと思ってしまいますが宝飾品にはあまり向きません。特に24金はとても柔らかいので、変形したり傷が深くつきやすかったりします。そういった理由から18金が多くの宝飾品で扱われているんです!
そんな豆知識もお客様にご説明しながら、手作り結婚指輪の制作スタートです!
まずはじめに行うのが焼きなましです。
ガスバーナーで材料をしっかりと熱していきます。同じ18金でも比べるとホワイトゴールドの方が融点(溶ける温度)が高くなります。そのため、このガスバーナーの炎ではホワイトゴールドは溶けませんが、イエローゴールドは熱し過ぎると溶けてしまうので要注意です。
ガスバーナーを使用している隣には必ずスタッフがサポートしていますので、実際に溶けることはございませんのでご安心ください。
全体がほんのり赤く色味が変わってくるころが取り上げるタイミングです!熱した材料を水で急冷して、焼きなましの完了です。
それでは曲げ工程へ進みます。
柔らかくなった材料をヤットコを使って端から徐々に曲げていきます。この工程には3つの注意点がございます!
①ヤットコには挟む際の向きを間違えない
→ヤットコの先端の形状は平らと丸になっています。必ず指輪の内側になる部分に先端の丸があたるように挟んでください!これは指輪の表面に傷を多く入れないため、重要になります。
②ヤットコで挟む際に材料の端を少し出します
→ヤットコで材料の端角を強く挟んでしまうと、端角がつぶれてしまいます。丸め終わりをピタッと合わせる為、挟む位置に気を付けてください。
③ヤットコを使って曲げません
→ヤットコで曲げるわけではありません。ヤットコは材料を挟むだけなんです。しっかりと挟み押さえて、反対の手を使って材料を押し込むように曲げていきます。
お二人共、3つのコツを意識しながら曲げていただきました。徐々に曲がってきてますね(*^^*)!
そんな作業中のお二人をパシャリ!
素敵なお写真、ありがとうございます。制作中はお客様でもたくさんをお写真をお撮りください!
スタッフでもお写真をお撮りしますのでご遠慮なく、お申し付けくださいね!
ついぶ東京工房では感染症対策を徹底しております。お客様のカメラをお借りする場合は手をアルコール消毒してからお借りしております。安心して作業していただけるよう、感染症対策も抜かりなく行っております!
スタート時点では真っ直ぐな棒材が、端と端がピタッと合いましたね!
特にイエローゴールドになると、この曲げ工程の難易度が上がります。ホワイトゴールドよりも硬さがあり、曲げていくのが大変なんです。また指輪の号数が小さい程、棒材の長さも短くなります。短い棒材はよりきつく曲げていく必要があるので、奥様の号数が小さいと難しさもあがります。
難しい工程もスタッフがサポートしますので、不器用な方もご安心ください!
それでは溶接作業へと進みます。再びガスバーナーを使用して、材料を熱していきます。
溶接作業ではただ材料を熱するだけでなく、ロウ材という金属の接着剤を溶かして合わさった隙間に流し込んでいきます。
よぉく見ているとロウ材が溶ける瞬間が見れます!溶けたロウ材はキラッと光り、隙間に流れ込みます。
2人でロウ材が溶ける瞬間をじっくり観察。お二人共、見れたな(*^^*)?
次は整形作業です。
芯金という鉄の棒に指輪をはめ込み、おまんじゅうのような歪な形だった指輪を木槌で叩いて整えていきます。
指輪は叩かないように注意して、コンコンと叩いて隙間とつぶしていきましょう!指輪と芯金の間に隙間が無くなっていれば完璧です!
次は磨き作業へ。
今回、お二人が選んだ形状は槌目模様の結婚指輪です。槌目模様は指輪の表面を金槌で叩いて模様を付けていきます。
槌目模様を打ち込む前に、指輪の表面を綺麗に磨きます。磨かずに打ち込んでしまうと傷も残っていますので、まずは打ち込む表面の磨きを進めます。粗目のヤスリから細かいヤスリと番数を重ねて、磨き残しが無いようにいきましょう!
それでは今回の一番のメイン作業!槌目模様を打ち込んでいきます(*^^*)!
先程同様に、芯金に指輪をはめ込みます。叩くハンマーを金槌に変えて、カンカン♪カンカン♪叩いていきます。
叩く力加減によって、模様に風合いは様々です。お二人の個性が模様に表れますよ!
なんだかデニムエプロンに金槌をもっていると職人さながらのお二人ですね(*^^*)!
模様付けの作業にはもう一つ同時に行っていることはあります。それはサイズ出しです。模様を打ち込むとサイズも伸びていきます。サイズチェックも忘れないように進めていきましょう!
サイズは細かな調整がききます。0.1号ずつでも調整ができますので、お好みの号数で調整してくだい。細かな調整がその場でできるのも手作りならではです!
それでは再び磨き作業をおこないます。
今度はまだ、磨きをかけていない指輪の内側を磨きます。紙ヤスリを棒に巻き付け、ゴシゴシと入念に磨きましょう。
小さな指輪をしっかりと押さえて磨くので、思ってる以上に指先に疲れがくるかもしれません。
指輪の内側は見える部分ではありませんが、しっかりと磨き込んだ指輪は着け心地も格別です。
最後は艶出しをおこないましょう!
今回の仕上げはマット仕上げをご希望されました。指輪の表面はマット仕上げ、内側は艶出しにしていきます。
研磨剤を付けた布で指輪の内側をこすりつけていきます。研磨剤を拭き取れば・・・驚くほどの輝きが見えてくるはず!?是非ともその輝き具合を多くのみなさんに体感していただきたいですね(*^^*)!
最後に表面へマットな質感を付けて完成です。
お疲れ様です!同じ模様が2つとできない、槌目模様の手作り結婚指輪の完成です!
指輪の内側へはお二人のご希望内容をスタッフが刻印を施しました。
アルファベット大文字や数字であれば、その場ですぐにお入れ致します。
世界にひとつの手作り結婚指輪と共に末永くお幸せに。