お客様の声

結婚指輪

2023年11月11日

お揃いの形、素材違いの手作り結婚指輪

I・K様   I・F様

お客様の声

素敵な思い出になりました。担当の方に丁寧に教えて頂いたので安心して作れました!
I・K様
上手く出来るか不安でしたが、細かく丁寧に教えて頂けたので楽しく作ることが出来ました!
I・F様

制作風景

今回ご紹介するのは、シンプルリングコースで甲丸型の結婚指輪をご制作されたご夫婦です。

既製品を購入することも視野に入れながらご検討されたお二人でしたが、

「ブランドの指輪で他の人と被ってしまうのであれば、自分達で手作りしたたったひとつのものを」

指輪を探される中でそんな風に考えられたお二人が、今回ついぶ東京工房へお越し下さりました。誰とも被らない、お二人だけの世界に一つだけの結婚指輪が作られていく過程をご紹介いたします。

プラチナとイエローゴールド、二つの素材


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お二人の結婚指輪作りは、まずは棒の状態の金属を温めて柔らかく加工するところから始まります。

今回旦那様はプラチナ、奥様はイエローゴールドの素材をセレクト。お二人で材料を持って記念に一枚撮影させていただきました!

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プラチナとイエローゴールドでは同じ金属でもそれぞれ材料の性質が異なり、特にプラチナは熱に大変強いのが特徴です。写真のように真っ赤になるまでしっかりと熱しても、決して溶けることはありません。

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一方で奥様が作られているイエローゴールドの素材は、温めすぎると溶けてしまうことも。スタッフの説明をしっかりと聞きながら、慎重にバーナーを持って温める奥様。そんな奥様の真剣な横顔を、旦那様にカメラへ収めていただきました◎

 

前半はパワーを使う作業が続きます!


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材料を温めて柔らかくしたのち、今度はペンチのような道具を使って材料を曲げていきます。

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イエローゴールドはとても硬さのある金属になりますので、女性の手で曲げていくのは実は至難の業。旦那様に見守られながら、最後まで頑張って曲げられていましたね。07

お二人共お疲れ様です!しっかりと形が棒の状態からおにぎり型のような(!?)形に変化しましたね。「おお~!」と驚きと安堵の表情がこぼれます。

溶接前の指輪の形ですが、実はこのおにぎりのような形になっているというのが重要です。指輪といえば真ん丸の形をイメージされる方も多いのですが、つなぎ目周りは一直線上、真っすぐの形をしている方がより隙間なく綺麗に溶接をすることが出来ます。

そのためよく「この形で大丈夫ですか…?」と心配される方もいらっしゃいますが、ばっちりですのでご安心くださいませ◎

 

ドキドキの溶接作業


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二人でしっかりと曲げた指輪の材料を、次はいよいよ溶接していきます。輪っかのつなぎ目の部分にロウ材と呼ばれる金属の小さな破片を乗せて、つなぎ目に流し込むような形で溶接をします。

よーく見ていると実はこのロウ材がきらりと隙間に流れ込む瞬間が見えたりもするこの作業。要注目です!

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溶接したばかりの指輪を手のひらに載せてパチリ。お二人共、しっかりと指輪が綺麗に溶接されているのが分かりますね。

 

叩いて綺麗な「まる◎」を目指します!


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輪っかになった指輪を、ハンマーと棒を使って叩いていきます。この「真円出し」という作業が終る頃には、指輪が先程と比べると真ん丸の形に変わってきているかと思います*

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奥様の指輪は号数も小さいこともあり、輪っかが随分と上の方にいるのが分かりますね。叩いた衝撃で指輪が飛んでいかないように気を付けながら、コンコンコンと丁寧に叩いていただきました。

 

結婚指輪作りも後半戦へ


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形が綺麗な丸になったら、結婚指輪作りは後半戦へ。ここからはどんどん指輪にヤスリを当てたり磨いたりと、指輪の精度を高めていく作業です。

お二人にはまず「溝ヤスリ」という、甲丸のカーブに沿うようなアール状のヤスリを使って指輪の表面の形を整えていただきました。

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先程ハンマーで叩いた指輪の表面は、槌目模様のように凸凹と少し荒れた見た目になっています。ここを甲丸の形を損なわないように気を付けながら綺麗に整えていく作業は、一見簡単そうに見えますが実は結構難しい作業。

特に指輪をしっかりと木の板に固定しながら作業をしていくのが難しいと皆さまよくおっしゃる方が多い気がします。お二人共、工具を持って作業される姿はまさしく職人そのものでした。

 

完成まであと少し!


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指輪の内側、外側共に目の細かい紙やすりを使って表面をピカピカになるまで磨いていきます。

お二人の結婚指輪完成まで、あと間近。お二人の努力の証が、指輪の表面にも表れてきていますね!

 

お二人の結婚指輪が完成いたしました!


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長い時間にわたる結婚指輪作り、大変お疲れ様でした!

お二人が作られた結婚指輪をお預かりしまして、職人がレーザーで文字の刻印を、そして奥様の指輪にはメレダイヤを外側に一石お留めいたしました。

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この度はご来店ありがとうございました。

完成した指輪だけでなく共に結婚指輪を作られた思い出ごと、お二人にとってかけがえのないものとなりますように。お二人の末永いお幸せを、いつまでもお祈りしております。

お作りになられた指輪