今回ご紹介するのは、実はついぶへのご来店は二回目のお客様。前回初めていらしたときにはペアリングをお作りいただきましたが、今回はシンプルリングコースにてご結婚指輪をご制作いただきました。

二度目の指輪づくりにはシェアリングをセレクト！

指輪の材料を手にもって、まずは一枚記念撮影を。前回ペアリングを作られた際は槌目模様のシルバーリングでご制作されましたが、今回はお互いの材料の一部分を交換する『シェアリング』のオプションを加えて槌目デザインをお作りいただきました。

指輪のデザインを決めるにあたり、お互いのものにつながりが感じられるように、とお二人で決めたシェアリング。これからの人生を共にするお二人にピッタリのご結婚指輪になりましたね。

ドキドキの指輪作りがスタート

お互いの指輪を作ることにしたお二人。奥様はもともとイエローゴールドのアクセサリーが手持ちに多いとのことで、今回もイエローゴールドのお色味で即決いただきました。旦那様は凛とした深みのあるプラチナを選んで、二種類の金属の素材の違いをそれぞれ比べながら指輪作りがスタートです！

指輪の材料を曲げる作業。今回シェアリングの為指輪の厚みもあり、ここはお二人共指輪作りの中でもとても苦労されている印象でした…！プラチナ、イエローゴールドでは硬さも多少異なるので、それぞれの素材の硬さをお互いに触って確かめ合っていましたね。

溶接作業も体験していただきます

プラチナとイエローゴールドでは、金属の溶ける温度も全く異なります。奥様が作られているプラチナの材料の融点は約1,500℃を超え、写真のように真っ赤になるまで熱しつづけても溶けることはございません。

比べて旦那様が作っているイエローゴールドの素材は、プラチナと同じように温め続けてしまうとどろどろに溶けてしまうので要注意。各素材の違いを楽しめるのもシェアリングの醍醐味ですね。

目指すは綺麗な丸い形へ！

指輪の材料をピッタリと溶接した後は、指輪を叩いて綺麗な丸い形に整えていきます！

指輪がちゃんと丸くなっているかな？とお互いにチェックが入ります！特にイエローゴールドは硬さもあり根気の求められる作業になりますが、旦那様も苦労しつつもしっかりと綺麗な形に仕上げられていました。お二人共、大変お疲れ様でした＊

大変な作業も二人でなら

綺麗な形にしっかりと叩けたら、いよいよ指輪らしいシルエットに。ここからは模様付けの前に表面についた傷や汚れなどをスポンジ状のやすりを使って丁寧にとりのぞいていきます。

中盤は色々な種類の目の細かさに分かれたやすりがけをひたすら行い、思わず集中力が切れてしまいそうなところですが…スタッフと話をする中だったり、お二人だけで会話するふとした瞬間に、ふふふと時折笑顔をこぼしつつ、手を止めることなく一生懸命に作業されている姿が印象的でした。今回二度目の指輪作りということで、前回の時のことを思い出したりすような懐かしい工程も多かったのではないでしょうか？

いよいよ模様付けに入ります！

いよいよ今回のメインともいえる、模様付けの作業へ。表面の模様付けだけでなく指輪のサイズもここでしっかりと合わせていきますので、闇雲に叩く訳ではなくこまめにサイズを確認する慎重さも求められます！

この模様付けが面白いのは、叩く強さや金槌の当たる角度によって付く模様が全く異なってくるところ。奥様は一つ一つの面がパキッとしたくっきりとした模様に、旦那様はぽこぽこと小さな模様を重ねた優しい印象の模様に仕上がっていましたね。

指輪の完成まで、あと少しです

最後は指輪の内側を、紙やすりを使って細かく磨いていきます。

指輪の着け心地を左右するのは内側の磨きっぷり。表面の模様もしっかりとこだわった分、最後は着け心地もよくなるようにお二人共丁寧に磨いていただきました。

指輪の完成まであと少し。あと少し頑張ってください！

ご制作大変お疲れ様でした！

長い時間にわたるご制作、大変お疲れ様でした。お二人が作った指輪をお預かりして、指輪職人がお互いの指輪の一部を交換してシェアリング加工いたしました。

指輪の幅が異なる二つを選んだことで、より凸凹としたデザイン性のある素敵なご結婚指輪になりましたね。

この度は数あるお店の中からついぶ東京工房を選んでくださりありがとうございました。お二人で作り上げたピカピカのご結婚指輪と共にどうか末永く、お幸せに。